オリーブのなる頃に

【自作小説】オリーブのなるころに(スピンオフ)〜2組の同窓会〜

今日は「オリーブのなるころに」のスピンオフです!

《目次》

・アフターストーリー

・作者しか知らない裏設定

の二本立てです! ところどころネタバレも含むので一話から最終話までを先に読んでから読んでみてください!

【自作小説】オリーブのなるころに 〜第1話〜 「お、にい、ちゃん。。。」 六年前の今日、最愛の兄が自殺した。 私はまだ12歳で、兄に晩御飯ができたと伝えに行った時...
【自作小説】オリーブのなるころに 〜第2話〜 「佳音、、、。これ、、夢だよね? すっごく悪い悪夢だよね?」 「百乃、、これは悪夢なんかじゃない。とても悪い現実なんだよ。...
【自作小説】オリーブのなるころに ~第3話~ 「北川さん、ほんとなの?」 北川さんが先生を殺す? できるわけない。する理由もないはず。 「い、いや...
【自作小説】 オリーブのなるころに ~第4話~ 「あら、映像に何の意味もありませんでしたね...。」 誰も映ってない? 何で? 「ありがとう。でも、犯人が写ってないって...
【自作小説】オリーブのなるころに ~第5話~ 『ありがとうございます。これで私は犯人がわかりました。』 『クラスメイトの共犯者さんが誰かは明かしません。だけどみんな1対...
【自作小説】オリーブのなるころに ~最終話~ 「嘘ですよね? 神原先生! あなたがそんなことをするなんて、」 「本当です。僕が殺しました。」 教室...

 

~ アフターストーリー ~

 

二組と一組はその後も学年首位の攻防を続けながら無事卒業した。

最後のテストでは平均点が全く同じ点数だったそうです。

そして、卒業から二年が経ち、二組のみんなで同窓会が開かれました。集合場所は懐かしい日咲中央高校校門前。佳音と百乃が一番に到着し、二人でみんなを待っているとあの”ちび”で”生意気”だった「萩尾」がやってきました。

 

「よっ!東堂、宝沢、久しぶりだな。」

「久しぶり、萩尾!相変わらずだね。」

と佳音。続いて百乃も

「萩尾久しぶり~。」

 

日咲高校を卒業してから百乃と佳音は一緒の大学に進学した。今でも毎日一緒に過ごしている。萩尾はというと、実家の和菓子屋さんを手伝っているのだそうだ。

 

「先生が死んでからもう四年か。早いなぁ。」

「そうだね。時間がたつのは早いね。」

そして咲本さんや、北川さんをはじめ二組のほぼ全員が集まりました。あの時、彼氏とのデートを優先した一人を除いて。。そして、日咲中央高校を後にした一同は新條さんのタワマンのゲストルームに向かいます。

 

「あいかわらずお金持ちだね。新條さん、今何してるの?」

「父の会社を継ぐために経営についてを学んでいます。」

「さすが新條さんだね!」

相変わらずハイテンションな百乃が言った。みんな飲んだり食べたりしながら、今の自分についてや思い出を話し始めた。

「皆様、ローストビーフが焼きあがりました。ぜひ、温かいうちにお召し上がりください。」

運ばれてきたローストビーフにみんな目をキラキラさせて食べに行った。

佳音はが新條さんの執事さんを見つけ話しかけた。

「執事さん! お久しぶりです。あの時は本当にお世話になりました。」

「いえいえ、皆さんもう立派になられて私はうれしいです。今日はどうぞごゆっくり。」

 

「何これっ? めっちゃ、おいしぃ!! 新條さん、いつもこんなの食べてるの?? ずるいー!」

百乃の声が部屋に響く。

「よかったね、百乃。」

「うん! あ、そうだ、ちょっとみんなでやりたいことがあるから買い物行ってくるね。」

「やりたい事?」

「うん。すぐ帰ってくるから!」

そういうと百乃はゲストルームを出ていった。

百乃がエレベーターを降り、エントランスに向かうと、そこにはあの時、彼氏とのデートを優先した彼女が隠れて覗いていた。

 

「あ! キミさー、えっと、名前なんだっけ?」

「い、石本です。」

「そう! 石本さん! 久しぶりー! あ、もしかして同窓会来てくれたの?」

「本当は堂々と来たかったんですけど、あの時、私だけ先生の犯人探しに協力しなかったのでばつが悪くて。どうしても声をかけられなくて。」

「そんなこと気にしないで、行こ!あ、そうだ。ちょっと買い物付き合ってくれる?」

「はい(^^)

そして、買い物を終えた百乃、とあの日一人だけ来なかった石本さんがゲストルームに入ってきた。

 

「みんな! ここで、スペシャルゲストの登場==! 石本さんです!」

「あの時はほんとにすいませんでした。私、彼氏できたばっかりで浮かれてて、」

「ちゃんと来てくれたか! これで二組全員集合だな!」

「よく考えたらさぁ、あの時急に《先生は誰かに殺された》なんて言われてすぐ信じる方がおかしかったんだよね。」

「そうそう、あの時は先生がいなくなったことがショックすぎて信じたかっただけ。」

「石本さんは悪くないよ。」

「今日は楽しくすごそ! 座って座って~」

「百乃の買い物ってこれ?」

「違うよ、たまたまあっただけ。私の買い物はこれっ! トランプ。」

「トランプ買ってきたのでみんなでトランプ大会しない?」

「おっ!いいじゃん、しようぜ!」

 

そして二組のみんなでのトランプ大会が始まった。

第一回戦は、四つのグループに分かれてのババ抜き!

「百乃、顔に現れすぎ! ジョーカー来たのバレバレ。」

「えー、百乃トランプ弱いかも(´;ω;)

そして、各チームの上位三名で第二回戦が行われ、

最終戦。残ったのは萩尾、佳音、新條さん、咲本さんの四人。

「最終戦は、大貧民です!」

ギャラリーが騒ぎ立てる!

カードが配られゲームがスタート。佳音の手元にはチョー強いカードが並んでいた。

そして、

 

佳音が堂々の一位!

 

トランプ大会が終わり、またみんなで思い出話をしたり談笑していると萩尾が佳音に近づいてきた。

「東堂さ、お前探偵になれば? 俺、あの時からずっと思ってたんだ。推理も鋭いし、特殊能力もあるし。さっきのトランプ大会でも運もよかったし、優勝してたし。」

「探偵? でも、私そんなことできないよ。」

「やってみましょうよ!わたしが、お手伝いしますわ。」

「百乃も一緒に、やる! なんか楽しそう!」

「でも、私にはそんなこと。。。無理だよ。。絶対」

「お前、四年前だって謎といてんじゃん。警察の人も疑わなかったところを自分の能力で」

「そんな特殊能力なかなか無いんだから、人のために使ってみろよ!」

 

「人のため、、、。私が役に立てることがあるなら。」

「探偵、、やってみよっかな。 新條さんも百乃も手伝ってくれるの?」

「うん!やろうよ、百乃もずっと思ってたんだよね。佳音は探偵に向いてるって。」

「私も、佳音さんは向いてると思いますわ。事務所を立ち上げるなら。うちの物件をお貸しします。お友達価格で。」

 

こうして佳音の探偵人生は幕を開けたのだった。

 

シーズン1に続く。(かも)

 

~ 作者しか知らない登場人物の裏設定 ~

〇東堂佳音(とうどうかのん)・・・佳音ちゃんは当初はほんとに感情のない子に仕上げようと思ってたんですが、書いてるうちにどんどん感情豊かになってしまいました。佳音ちゃんのお兄ちゃんはかっこよくて頭が良くて、テレビにも取り上げられるほどの神童だったそうです。

〇宝沢百乃(たからざわももの)・・・想像以上にぶりっ子になってしまった百乃ちゃんですが、天然なのに大事なところでは大活躍です。百乃ちゃんの兄弟は妹ひとり、弟ひとりでどちらも年が離れています。実はお父さんは仕事が忙しく平日は帰ってくるのが遅く、お母さんは病気がちだったのでここまで面倒見がよくなったそうです。

 

〇萩尾蒼良(はぎおそら)・・・本編で全く使われることのなかった萩尾の名前「蒼良(そら)」っていうんです!ちびで生意気なのにかっこいい名前です。萩尾はちび設定が一番大事で文章では伝わらないんですが、すごいかっこいいハスキーな声です。意外とモテモテだとか。実は小学校の同級生がモデルになってます()

 

〇北川紗莉(きたがわさり)・・・北川さんは初期の方からずっと登場予定でかよわい女の子感が魅力でした。人目を気にして普段は影が薄い感じの子ですが、

 

〇咲本綾音(さきもとあやね)・・・咲本さんは何人かの知り合いをまぜて作られてます。咲本綾音って名前がお気に入りです。めっちゃ可愛くないですか?まさに女の子という感じ、名前も性格も。

 

〇三田原侑佑先生(みたはらゆうすけ)・・・みんなに「みたはら」と呼ばれて困ってます。実は神原先生と同い年で高校の同級生です。三田原先生はなくなる時に「神原、頑張れよ。」と一言だけ言って息絶えたとかなんとか。自分のことを殺した犯人のことまで考えていたそうです。ほんとにこの話の中で一番いい人の設定です。

 

〇神原真琴先生(かんばらまこと)・・・マッチョです。休日はジムへ行って筋肉に向き合ってます。体育の先生だけど実は結構賢いらしい。結構いい人です。

 

〇校長先生・・・何でも知ってます。スーパーマンです。グレーヘアで眼鏡をかけています。身長はちょっと小さいです。普段はあまり何もしていません。

***

ほんとはもっと細かい設定まで作りこんであるんですが次、のシーズン以降でまた出てきたらいいな~とも思います。もう最終シーズンまで構想はできてるんです(笑)。今はまだ書く気が起きないですが。。。。

ちなみに、題名の「オリーブのなるころに」”卒業するまで”という意味で考えました。オリーブの実のなる時期がちょうど重なっていたのと花言葉が「知恵、平和、安らぎ、勝利」という意味なのでそこもまた。

『オリーブのなるころに』、最後まで読んでいただきありがとうございました!

実は、この物語は東堂佳音シリーズの”エピソード0”として考えていたお話なので、もしかしたらまた”エピソード1”として佳音ちゃんや百乃ちゃん、萩尾が帰ってくるかもしれません!

その時をお楽しみに~!

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